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2010年12月11日 (土)

古書「赤いドリル」さんに行く

あんまりこういう記事を書くことはないかと思いますが…。

下北沢の古書店(&BAR)「赤いドリル」さんへ行ってきました。

日記へ取り上げた時点で薄々お分かりでしょうが、「赤いドリル」さんはただの古書店ではなく我々の共産趣味と非常に近い位置にあります。

HPのPROFILEより一部を抜粋します。

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(前略)

浅間山の麓に篭城しながら、その美しさに気づく余裕もなく、ここまで追い詰められた25歳の若者の青春を想像し、その 後38年拘束されて63歳になろうかという男が最後に見た自然らしい風景が催涙ガスに煙る浅間山だったことに思いを馳せたとき、ぼくの連合赤軍関連本や資 料収集の日々ははじまりました。それまでも寺山や唐十郎、アラーキーなどなど目当てに古本屋に通っていたわけですが、「連合赤軍事件」を通して、ぼくは古 本屋と出会いなおし、1960年代や70年代と出会いなおし、さらに言えば「本」そのものと出会い直し、細かいことは端折りますが、いつか「連合赤軍事件 で目録を作ろう」とライフワークをさだめつつ、古書店開業を発心するに至りました。

古書赤いドリルは、その棚を眺めれば結局ぼくは見ることがかなわなかった昭和の風景たちを、その風景の中で息づくひと びとを感じられるような、戦後の昭和史を散歩するような、そんな店でありたいと願っております。近い未来、確実に、決定的に失われるであろう「昭和」の景 色は、本のなかでしかもはや出会えない、そんな本たちの出番をつくる仕事をさせて頂きたいと思っています。

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赤いドリルさんが開店したのはなんと今年の6月と非常に最近のことで、私が存在を知ったのは11月2日でした。新左翼関係の書籍を探している最中に偶然見つけました。
その時twitter上で感想を呟いたのが残っているので、「お前の感想なんざどうでもいい!」と仰る方もあるかもしれませんが、こちらも一応引用しておきます。

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今年六月に開店した「赤いドリル」という古本屋兼バーをネット上で偶然発見。ブログを読む限り脱サラして始めたみたいだけど勇気あるなぁ。店主の方は連合赤軍を主とする趣味者みたい。シンパっていう感じじゃなくて“ファン”というのが一番しっくりくる。 http://bit.ly/bPAKqp
11月2日 8:51PM  webから

「古書赤いドリル」さんは下北沢にあるので近々行こうと思ってる。既に趣味者と思しき人も来店しているらしい。冷戦崩壊後の生まれだから知らないけど、バーと書店の併設と聞いて昔の模索舎を思い出した。僕は下戸だからバーは無理だな。
11月2日 8:59PM  webから

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(赤いドリルさんは主に連合赤軍を研究なさっているようですが、当ブログでは連合赤軍はありませんが、日共革命左派赤軍派のページはあります。 連合赤軍に直接関係する実物資料として連合赤軍機関誌「銃火」が日共革命左派のページに展示してあります。)

まぁ前置きはこれくらいにして…。


今週の水曜、12月8日に伺いました。場所は小田急線or京王井の頭線「下北沢」駅を南口に降り、そのまま緩やかな坂となっている商店街を下って餃子の王将の通り過ぎ次の道を右手に入っていったところにあります。

※こちらのHPを見てから行きました。
詳細な地図はページ最下部

Cimg2505
店舗外観

Cimg2500
看板も好い味出してます。

Cimg2497
入って右側の本棚。写真中央にも低い棚があり、大型本が配架されている。

Cimg2494
入って左側の本棚を店舗の奥から臨む。文庫本等が主か。

Cimg2498
奥のバーカウンター。

店に入り中を見回すと、そこかしこに新左翼関係の書籍がありましたのでつい夢中になり吟味することおよそ10分。


陶山健一,『反戦派労働運動』,1969,亜紀書房
思想運動研究所編,『左翼30集団』,1968,全貌社
高杉晋吾,『部落差別と八鹿高校』,1975,三一書房
松崎明・谷恭介,『国鉄動力車』,1972,三一書房
土田・日石事件弁護団編,『土田・日石事件 意見陳述集 第一巻』,1976
ビートたけし他,『60年代「燃える東京」を歩く』,2005,JTBパブリッシング

の計6冊を購入。3050円也。
相場より安いです。ネットからも買えますので、ぜひどうぞ。品物は全体的に状態の良いものが多かったように思います。

会計をお願いしている間に事情を話し、ブログで紹介することと、そのための写真撮影の許可をいただきました。
共産趣味者として他人と話をする機会がなく、このようなことをするのも初めてでしたので、緊張して自己紹介やブログの名前を申し上げるのを完全に忘れており、いまさらながら大変失礼なことをしたな、と猛省してます。

応対してくれた店員さんはオーナーさんではなかったのですが、物腰の柔らかい非常に感じの良い方で、商品の扱いも実に丁寧でした。

まぁ簡単にまとめますと、こじんまりとしている雰囲気の良いお店で、品ぞろえもよく、価格も良心的で、店員さんも良いということです。これだけたくさんの新左翼関連書籍を見られる古書店は、私は都内ではここともう一軒しか
知りません。かなりお勧めです。

最後に応対して下さり、突然の申し出に快く許可を下さったお店の方に心より御礼申し上げつつ、時間も時間で正直眠くなってきたのでこれで終わりにしようと思います。

※こういう文章を書くのに慣れていないおらず、オチ無しの文章になりましたことをお詫び申し上げます。





2010年12月 3日 (金)

第三書館『流出「公安テロ情報」全データ』について

このブログは飽くまで政治思想などを抜きにして一共産趣味者がゲバスタイル等々を語る場ですので、政治的な発言はしないようにしてきましたが、今回は正直頭に来たので少々思うところを書きます。

流出の経緯は報道の伝えるところですので、まずはなぜこの本が出版されたのかということを確認します。

第三書館の社長北川明氏は、

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「警察が内部資料と認めていない以上、出版する権利はある。警察の情報管理のずさんさやイスラム教徒を敵視する姿勢を浮き彫りにしたかった」(毎日 11/27)

「流出により日本の情報機関の信用が失墜した。イスラムを敵視する当局の姿勢も浮き彫りになった」と説明。個人情報を掲載する是非や著作権については「すでに流出しているデータである以上、出版の重要性が勝る。警察は自らの情報と認めておらず、我々には流出情報として出版する権利がある」(朝日 11/27)

「そもそも警察がテロリストを疑って個人情報を集め、違法捜査をしていることを明らかにしたかった」(共同通信 11/27)

「捜査が適正なのか問題提起したかった。個人情報を含め全文を掲載することが実態を伝えることになる」(日経 11/27)

「ジャーナリストとして捜査の違法性を問題提起した」と意義を強調し、「イスラム教徒だという理由で外国人が差別されかねず、国際問題になるのではないか」と話した。流出資料に事実誤認があるとする在日外国人もいる中、個人情報を掲載したことについて、「インターネット上に出ており、秘密性はない。いろいろな検証は当然やっている。名前が出た外国人に知らせる目的もあった」と述べた。(時事ドットコム 11/27)

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と述べてきました。

つまるところ出版の目的は、

①捜査機関のイスラム教徒敵視
②違法捜査、あるいは捜査が適正かどうか
③情報管理の杜撰さ

を明らかにし問題提起をすることにあり、これらの問題提起の究極的目標は①イスラム教徒敵視姿勢の改善、②違法捜査撲滅、③適切な情報管理の実現にあるといえます。

ですが、前述の問題提起の為に個人情報(家族の実名、生年月日、通っている学校、住所、勤務先、住所歴、学歴、電話番号、携帯電話番号などなど)をそのまま掲載する必要はあったのか、甚だ疑問といわざるを得ません。

そもそも違法捜査によって侵害されるのは捜査対象者の人権であり、より直接的に侵害されるのは平穏な生活であります。個人情報をそのまま掲載するという行為は、捜査対象者のプライバシーを侵しており、公安当局の“違法捜査”と態様は違いこそすれ、捜査対象者の人権を著しく損なう行為であるという点で全く変わらないと考えます。

またこの本の表紙にはこう書かれています。

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●公安当局のあまりにずさんな情報管理が露呈!!
●イスラム教徒敵視だけのオソマツな「テロ対策」!!
●FBI、CIAの機密も漏洩して国際信用大失墜!!

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これらの宣伝文句からは、今回明らかになった問題点を改善していこう、あるいは違法捜査を糾弾し二度と許しはしないというような積極的態度は感じられず、公安当局の失態をあげつらおうという消極目的での出版意図しか感じられません。

私がこう感じる理由のひとつはそもそも北川氏が以前から週刊誌等でも報じられていたとおり左翼活動家であったことにあります。

たまたま今回流出したのは海外のテロリストと目される人物に対する捜査記録ですが、では流出したのが国内の過激派と称される諸団体、即ち中核派、革マル派、革労協現代社派、革労協赤砦社派等々の関係者と目される人物への違法捜査の記録であったならどうでしょうか?第三書館はそれでも無修正のまま出版をしたでしょうか?

第三書館は間違いなく今回のような全文掲載はせず、少なくとも伏字にしたであろうと私は確信しています。
そのような個人情報が衆目にさらされたら、活動家でも活動家でなくてもどれほど生活に支障をきたすかということが彼の活動家としての今までの経験を元にすれば容易に想像できるからです。

では、なぜ今回の捜査対象者であったイスラム教徒に対してはそのような配慮ができなかったのでしょうか?
よりはっきり言わせてもらえれば、テロ協力者かのように扱われたイスラム教徒たちのことなんか考えては居なかったのだとしか判断できません。でなくては、このような行動が取れるはずがない。

確かに流出した情報ですから法規範によれば保護に値しないのかもしれない。でも人間としての倫理規範に則ってやってもよい行動かどうかはわかるはずですし、わからなくてはいけないのです。

公安当局憎さのあまり、言論・出版の自由の美名に隠れて、本来最優先にされるべき力のない一個人のプライバシーが公表された場合の影響をよくよく省みず、きわめて独善的な“大義”を振りかざし今回のような血迷った行動に出たのであろうと思っています。

第三書館が一刻も早く出版を取りやめ、個人情報を公開されたイスラム教徒の方々に謝罪と補償をし、市場に出回った当該書籍を自主的に回収すること望みます。

最終更新:0時41分





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